タイムゾーンはなぜ生まれたか
地球は24時間で一回転、つまり1時間に15度ずつ回ります。そのため太陽が最も高くなる時刻は経度によって違い、かつては町ごとに独自の時刻を使っていました。鉄道や電信が遠く離れた場所を素早く結ぶようになると、その違いが混乱を招き、19世紀後半から基準の子午線を決めて一定の幅で時刻を区切る方式が定着しました。理論上は15度ごとに1時間ずつ24のタイムゾーンができますが、実際の境界は国や行政区画に沿って曲がりくねっています。
日本と韓国はUTC+9。海外と予定を合わせるときに迷う時差、夏時間、時刻の書き方を整理しました。
地球は24時間で一回転、つまり1時間に15度ずつ回ります。そのため太陽が最も高くなる時刻は経度によって違い、かつては町ごとに独自の時刻を使っていました。鉄道や電信が遠く離れた場所を素早く結ぶようになると、その違いが混乱を招き、19世紀後半から基準の子午線を決めて一定の幅で時刻を区切る方式が定着しました。理論上は15度ごとに1時間ずつ24のタイムゾーンができますが、実際の境界は国や行政区画に沿って曲がりくねっています。
協定世界時、略してUTCは世界の時刻の基準です。原子時計による非常に正確な時間をもとにしながら、地球の自転と0.9秒以上ずれないよう、必要なときにうるう秒を入れて合わせてきました。1972年以降これまでに27回のうるう秒が挿入され、最後は2016年末でした。2022年の国際度量衡総会は、遅くとも2035年までにうるう秒を廃止することを決めました。グリニッジ標準時(GMT)は英国グリニッジを基準にした古い基準であり、英国の冬の時間帯の名前でもあります。日常ではUTCとほぼ同じに扱われますが、厳密には別の概念です。
各地の時刻は、UTCに何時間を足すか引くかで表します。日本標準時はUTC+9なので、UTCが0時のとき東京は午前9時です。韓国も同じUTC+9を使っています。すべてのタイムゾーンが1時間単位で区切られているわけではありません。
米国、カナダ、欧州の多くの国は、夏に時計を1時間進める夏時間を使っています。現在、米国は3月第2日曜日から11月第1日曜日まで、欧州連合は3月最終日曜日から10月最終日曜日までが通例ですが、制度は変わることがあるので公式の案内を確認するのが確実です。その結果、東京とロンドンの時差は冬は9時間、夏は8時間になり、東京とニューヨークは冬は14時間、夏は13時間になります。南半球は季節が逆なので、夏時間も反対の時期に適用されます。米国と欧州は切り替え日が違うため、年に数週間はふだんと違う時差になります。日本も戦後の一時期、夏時間を実施したことがあり、韓国も1987年と1988年に使っていました。
経度180度付近には、日付が変わる国際日付変更線があります。東へ越えると日付が1日戻り、西へ越えると1日進みます。そのため日本や韓国から米国へ向かう飛行機は、出発した時刻より早い時刻、ときには前日の日付に到着することもあります。航空券に書かれた時刻は常に各空港の現地時刻だと覚えておけば、迷いにくくなります。実際の移動時間を出すには、両方の時刻をUTCに直してから引けば済みます。
国際規格のISO 8601は、日付と時刻を大きい単位から書き、UTCとの差を付けます。たとえば2026-10-01T09:00+09:00は日本時間の午前9時で、UTCで書くと2026-10-01T00:00Zです。末尾のZはUTCを意味します。コンピューターが使うUnix時間は1970年1月1日0時(UTC)からの経過秒数を数える方式なので、地球上のどこでも同じ数字になり、うるう秒は数えません。日付を01/10/2026のように書くと、国によって1月10日にも10月1日にも読めるので、国際的な文書では避けます。
タイムゾーンが違う相手と約束するとき、「明日の午前10時」と言った瞬間に、誰にとっての明日なのかが曖昧になります。次のように書いておけば、誤解はほとんどなくなります。
時差計算の間違いは、たいてい日付と季節を見落とすことから起きます。数字をひとつだけ覚えていると、季節が変わったときに間違えます。
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